注文方法 その3 (トレール)
ロスカットが可能な注文方法として、トレール注文という注文があります。トレールとは「追いかける」という意味で、トレール注文は指定した逆指値が相場の上昇と共に上がるという注文です。このとき指定する、相場と逆指値の差をトレール幅と言います。
例えば、100円で新規注文をして、95円以下になったら売ると指定したとします。自分がレートを見ていない間に一度110円に上がり、その後下落して95円になってしまったとき、一度は利益が出るまで上がったのに結果的には5円損をしてしまいます。このときにトレール幅を5円にしてトレール注文をしておくと、110円に上がった時点で逆指値も105円に上がります。この後下落したとしても105円で決済されるため、結果的に5円の利益が出たことになります。
このようにトレール注文をしておくと、損失のリスクを最小限に抑えることができ、利益確定を狙うこともできるようになります。相場を見続けなくても利益を最大限伸ばせるのがトレール注文のメリットです。
しかしトレール注文にもデメリットがあります。例えば全体としては上昇傾向にあっても一時的に下落する場合があります。これをノイズ(だまし)と呼びます。トレール注文はこのようなノイズに対応することができずに、勝手に決済されてしまう場合があります。ノイズは1分足などの短期間で注文すると発生しやすいので、ある程度の大きな期間で注文するのが良いでしょう。